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会員アプリは本当に必要?導入の効果とリスクを徹底解説

会員アプリ導入のメリット・デメリットとは?

近年、スマートフォンの普及に伴い、多くの企業が顧客との接点を強化する手段として会員アプリの導入を進めています。従来の紙やプラスチックの会員証から、デジタル化されたアプリへと移行することで、顧客の利便性向上や企業側の業務効率化が期待されています。しかし、アプリ導入にはメリットだけでなく、デメリットや注意点も存在します。本記事では、会員アプリを導入する際の利点と課題、さらに成功事例を交えて解説し、最後に弊社が提供する「easyMobile」についてご紹介いたします。

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会員アプリを導入するメリット

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会員アプリを導入するデメリット

1. 会員アプリを導入するメリット

モバイルアプリの導入は、企業側の運営効率化・マーケティング強化と、顧客の利便性・体験価値向上の両面において効果を発揮します。ここでは、導入によって得られる代表的なメリット・デメリットを「事業者視点(toB)」と「顧客視点(toC)」に分けて解説します。

1.1 事業者視点(toB)のメリット

顧客接点の強化

アプリは自社ブランド専用の“直通チャネル”として機能します。プッシュ通知やアプリ限定コンテンツを活用することで、タイムリーに情報を届け、継続的な顧客接点を確保できます。

効率的なマーケティング施策

購入履歴や閲覧行動などのデータをもとに、セグメント別のキャンペーン配信や、パーソナライズされた施策が可能に。従来のメルマガより高い反応率が期待されます。

会員情報・販促機能の一元管理

クーポン、ポイント、ランク制度など、顧客施策に関する情報をアプリに集約することで、オペレーションの一元化が可能になります。紙のカードやメール配信と比べて手間とミスが減ります。

オンライン・オフライン連携(OMO)施策の実現

アプリを通じて、来店・EC購入の両方を横断的にトラッキング可能。たとえば「店舗来店でアプリにスタンプ付与」や「ECで貯めたポイントを店舗で利用」など、統合的な顧客体験を提供できます。

ブランド強化・ファン化促進

アプリのデザインやコンテンツを通じて、ブランドの世界観をより深く伝えることができます。利用を習慣化させることで、顧客との距離を縮め、ファン化を促進します。

1.2 顧客視点(toC)のメリット

会員証やクーポンの持ち歩き不要

紙のカードやクーポンを持ち歩く必要がなく、スマートフォン一つでポイントの確認やクーポンの利用が可能になります。

お得な情報をリアルタイムで受け取れる

セールや新商品情報、ポイントアップキャンペーンなどの通知をタイムリーに受け取ることで、見逃しが減り、購買意欲が高まります。

自分の購入履歴やポイント状況を簡単に確認できる

アプリ内で自分のアカウント情報を確認できるため、「今どれくらいポイントがあるのか」「いつ何を買ったか」がすぐにわかります。

アプリ限定の特典が使える

アプリ会員だけの特別クーポンやイベント招待、スタンプなどのインセンティブを通じて、アプリ利用の価値を実感しやすくなります。

店舗との連携がスムーズ

アプリでバーコードを表示して会員認証をしたり、地図機能で店舗までのアクセスを調べたりと、リアルの買い物との相性も抜群です。

2. 会員アプリを導入するデメリット

2.1 事業者視点(toB)のデメリット

初期構築・運用にコストがかかる

アプリの開発・導入には初期費用や月額費用が発生します。加えて、店舗情報や画像の更新、プッシュ通知の配信など、継続的な運用業務も必要です。社内の工数やリソース確保が求められます。

導入後すぐに成果が出にくい

アプリはダウンロードしてもらって初めて効果を発揮します。顧客にインストールを促し、継続利用してもらうまでには、一定の時間と工夫が必要です。

顧客への訴求・啓蒙が必要

「アプリを入れてもらう価値」を明確に伝えないと、ユーザーはダウンロードに至りません。キャンペーンや店舗スタッフの案内など、アプリ利用を促す工夫が欠かせません。

技術的な不具合や対応コスト

OSアップデートや端末依存による不具合が発生することもあり、その都度サポートやアップデートが必要になります。対応にかかる時間や費用も見込んでおく必要があります。

成果の可視化が難しい場合も

アプリが売上や来店頻度にどう影響しているかを明確に把握するには、KPI設計やデータ連携が重要です。導入しただけで成果が上がるわけではない点に注意が必要です。

2.2 顧客視点(toC)のデメリット

ダウンロードの手間や容量の問題

アプリを利用するにはまずインストールが必要です。スマートフォンの容量が限られているユーザーにとっては、わざわざアプリを入れることに抵抗感があるケースもあります。

利用メリットが不明瞭だと定着しない

アプリ限定の価値(特典・利便性)が感じられないと、すぐに削除されてしまうリスクがあります。顧客にとっての明確な利点がない場合、長期的な利用につながりません。

通知が多すぎると逆効果になる

プッシュ通知が頻繁すぎると、ユーザーのストレスになり、通知をオフにされたり、アプリをアンインストールされたりする可能性があります。

アプリ操作への不安・苦手意識

特に高年齢層やITリテラシーの低い層では、「アプリは難しそう」「使い方がわからない」といった心理的ハードルがある場合があります。利用方法を理解してもらうために新たなコンテンツやオペレーションの確立が必要な場合もあります。

3. 実際の成功事例(弊社調べ)

アパレル業界:再来店率が2倍に向上

あるアパレルブランドでは、店舗とECの会員情報を統合したモバイルアプリを導入。来店時にアプリでチェックインするとスタンプが貯まる仕組みや、誕生日クーポンの自動配信を実装したことで、店舗来店率が導入前の約2倍に増加
また、ポイント残高が可視化されることで、ポイント消化を目的とした購買も促進されました。

飲食業界:回転率とリピート率の改善に成功

飲食チェーンでは、モバイルアプリで「順番待ち予約」や「来店スタンプ」の機能を提供。ピークタイムの混雑が緩和されただけでなく、アプリを通じて発行されるクーポンが新規客の再来店を後押し。結果、来店頻度の高いユーザー層の比率が大きく上昇しました。

コスメ業界:会員ランク制度によるLTVの最大化

コスメブランドでは、購入金額に応じた「会員ランク制度」をアプリで展開。ユーザーはアプリ内で自身のランクや次のランクまでの達成状況を確認できるため、自発的な購買アクションが促され、LTV(顧客生涯価値)が大きく改善。また、ランク別の特典内容を差別化することで、ファン化も進みました。

雑貨店:アプリを起点に新たな顧客接点を獲得

生活雑貨店では、紙のポイントカードを廃止し、モバイルアプリに移行。これにより、来店客の約6割がアプリユーザーに移行。プッシュ通知によるイベント情報の配信や、新商品の入荷情報の共有を通じて、これまで来店頻度の低かった層のアクティブ化にもつながりました。

4. easyMobileのご紹介

ここまで紹介したように、会員アプリには多くのメリットがある一方で、「コストや運用の負担」「導入後すぐに成果が出にくい」「顧客への訴求が難しい」といった課題も存在します。こうした悩みを解消するために私たちが提供しているのが、「easyMobile」です。easyMobileは、アプリ導入における障壁を最小限に抑えながら、効果的な会員施策をの実現が可能です。

主な機能一覧

・カスタマイズ可能なタイル表示

自由に構成可能。ブログやお知らせ・SNSへの導線を思いのままに配置できます。

・バーコードで簡単に会員照会

会員証バーコードをレジでスキャンするだけで、ポイント情報や購入履歴の利用が可能に。(Smapifyを使用すればスマレジでの利用も可能)

・店舗ロケーションの登録

複数店舗をアプリ上で一覧表示。ユーザーが近隣の店舗を簡単に検索・確認できます。

・プッシュ通知対応

セールやキャンペーンの告知を即時配信。開封率の高いモバイル通知でリピーター獲得を支援します。

・アプリからショッピング

Shopifyストアと連携し、アプリ内でそのまま商品閲覧・購入が可能。スムーズな購買体験を実現します。

初期構築・運用のコストと手間を最小限に

  • 初期費用は無料。初めてのアプリ導入でも始めやすく、コスト面の不安を解消します。
  • ノーコードでアプリを構築・更新できるため、社内エンジニアがいなくても運用が可能です。
  • プッシュ通知やアプリ内バナーなどの設定も、管理画面から直感的に操作可能です。

継続的なアップデートと安定したサポート体制

  • OSアップデート対応や技術的な不具合にも自動・定期的なメンテナンスで対応。
  • サポートチームによる運用相談・初期設定サポートも充実しているため、安心して導入・運用できます。

効果測定も簡単

  • ネイティブアプリとして構築するのでShopifyの分析機能にて、モバイルアプリ経由で売上・注文・顧客データの確認が可能です。

まとめ

会員アプリの導入は、企業にとってはマーケティング施策の効率化や顧客接点の拡充顧客にとっては利便性の向上や限定特典の提供など、双方に大きなメリットをもたらします。
一方で、初期コストや継続的な運用体制、ユーザーへの訴求方法といった課題にも正面から向き合う必要があります。成功事例からもわかるように、「アプリを導入しただけ」で成果が出るわけではありません。継続的な活用設計と、ユーザーにとっての価値を明確にする工夫がカギとなります。

本記事を通じて、会員アプリ導入の意義や現場での活用イメージが少しでも明確になれば幸いです。

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