
[ロイヤリティ応用編]
Shopifyの顧客メタフィールド / セグメント機能と、easyPoints連携の活用方法
メタフィールドとセグメントを活用することで、顧客情報や商品情報の管理、分析が非常に便利になり、Shopify公式でも、メタフィールドは「顧客体験の最適化やコンバージョン率アップにつながる」と紹介されています。ただし設定がやや複雑なため、仕組みの理解が欠かせません。本記事では特に顧客メタフィールドやセグメントに焦点を当て、easyPointsと組み合わせるメリットなども併せてご紹介させていただきます。この記事を読むことでより高度な分析や施策が可能になり、実践していただくことで利益に繋がる可能性が高いです。特に、Shopifyで顧客メタフィールドを設定したい方や、顧客セグメントを使って分析を強化したい方に役立つ内容です。
02
easyPointsで利用できる「顧客メタフィールド」の種類と設定方法
easyPoints顧客メタフィールド①:ポイント残高
easyPoints顧客メタフィールド②:有効期限
easyPoints顧客メタフィールド③:会員ランクuid
03
Shopifyメタフィールドを活用した顧客セグメントの作り方と運用例
ポイント残高に応じたセグメントで的確な通知や施策を
有効期限が近い人のみのセグメントと自動化でポイント失効阻止
会員ランクごとのセグメントによる深い顧客分析
Shopifyのメタフィールド・セグメントとは
メタフィールド
- ノンコードで追加できる付属情報
- 幅広い利用が可能
- 本記事では「顧客」のメタフィールドにフォーカス
セグメント
- 顧客を条件に基づいて自動で振り分ける/フィルターをかける機能
- メタフィールドの値も利用可能
メタフィールドをShopifyのデフォルトでは不足している情報を追加できる機能、セグメントはメタフィールドをはじめとする様々なお客様のステータスに応じてグルーピングを行う機能になります。
easyPointsで利用できる「顧客メタフィールド」の種類と設定方法
easyPoints 顧客メタフィールドの種類
・ポイント残高導入・柔軟なポイント設定が可能
・有効期限なポイント設定が可能
・会員ランクuidポイント設定が可能
上記メタフィールドを顧客情報に追加する場合、定義づけが必要になります。【easyPointsヘルプページ:ポイント関連情報のメタフィールド化】記事にて定義付けの方法について解説しています。
これらの情報を定義付けすることで、Shopify顧客ページから直接ポイント情報を確認できるほか、セグメント作成やShopify flow内で活用が可能です。
easyPoints顧客メタフィールド①:ポイント残高
easyPointsでお客様が保有しているポイント数をメタフィールドとして顧客に紐づけることができます。
お客様を管理する際に「⚪︎ポイント以上」のユーザーを抽出するなど、多く保有しているユーザー、あまりロイヤリティプログラムに関与していないユーザーなど、ポイントの保有数に関連した分析を行うことができます。
easyPoints顧客メタフィールド②:有効期限
easyPointsでお客様が保有しているポイントの有効期限の情報がお客様情報に格納されます。
お客様の分析を行う際に、有効期限が近いユーザーで分けることができます。easyPointsの有効期限の仕様上、有効期限は基本的に購入で延長されるため、有効期限が近いユーザーは「ここ1年間に購入がない」「最近ポイントを使っていない」傾向があります。そのため「休眠しかけている顧客」を見つける指標としても活用できます。
easyPoints顧客メタフィールド③:会員ランクuid
easyPointsの会員ランクのuidをお客様情報に格納することができます。会員ランク名ではないため、見ただけでは分かりにくいですが、会員ランクの情報が確認可能になります。
uidを元にランクごとのセグメントを作成したり、flowにおける条件分岐等に利用可能です。
上記メタフィールドは全てメールなどの簡易的なパーソナライズに利用することが可能になっており、メールのパーソナライズはコンバージョンや売上の向上にも繋がるとされ、最終的には売上にも関連しています。
Shopifyメタフィールドを活用した顧客セグメントの作り方と運用例
ポイント残高に応じたセグメントで的確な通知や施策を
セグメントの作り方:
一定数のポイント以上、または以下のお客様を抽出し、お客様のセグメント(グループ)を作成することができます。
セグメントの活用方法:
1. 保有ポイントが多いユーザーの場合:
ポイントが多いユーザーに対しては、大きいディスカウントに繋がるため、購入やポイントの利用を促進した内容を含めたメールを送信することが非常に効果的です。保有ポイントが多いため購入のハードルが下がりやすく、比較的単価の高い人気商品などをお勧めしやすいメリットもあります。
また、ポイントを多く持つユーザーはポイントの存在に気づいていない可能性も考えられるため、売上の増加、リピート顧客の増加に繋がる可能性も秘めています。
2. 保有ポイントが少ないユーザーの場合:
ポイントが少ないユーザーは購入を促進するのが難しいため、積極的にポイントプレゼントなどの案内を行い、リピーターになっていただくための施策を打ちましょう。オンラインストアのリピーターが多くの売上につながっているとわかっているので、リピーターの増加は継続的な売上の増加にもつながります。
また、ポイントが少ないユーザーは購入が少ないことが考えられるため、ポイント以外のクーポンなどの施策でも成果が期待できます。
ストアの8%しかいないリピーターが売上の約40%を構成している例があります。-Conversational
有効期限が近い人のみのセグメントと自動化でポイント失効阻止
セグメントの作り方:
有効期限が次の⚪︎日以内のお客様を抽出し、セグメントを作成することができます。
セグメントの活用方法:
1. 有効期限の通知を自動化
こちらのセグメントの最も効果的な活用方法は、有効期限の通知を自動化することです。有効期限が近づき、セグメントに含まれたユーザーを対象に、有効期限が近づいているメールを送信することが効果的です。ポイントの失効の理由は気づいていないことが多いため、気づいていただくために非常に効果的な施策です。
2. 有効期限からポイントの動向を予測する
また、有効期限が近いユーザーを確認し、ポイントの動向予測が可能になります。分析や管理の幅が広がります。
会員ランクごとのセグメントによる深い顧客分析
セグメントの作り方:
uidごとのフィルターをかけ、各ランクの所属メンバーで分けてセグメントを作成することができます。
セグメントの活用方法:
1. 会員ランクごとの購買行動分析
こちらのセグメントを追加することで、各ランクの購買行動を分析することができます。一般的には会員ランクが高ければ高いほど売上が高くなる傾向がありますが、注文数や売上以外にも注文単価や購入商品など、さまざまな分析が可能になります。
2. 会員ランクごとのメール配信
他には会員ランクのセグメントごとにメールを配信することが可能になります。会員ごとのメールでは次の会員ランクの特典や、感謝の気持ちを伝えることなど、ロイヤリティを高めることが可能です。easyPointsの会員ランク以外の特典など、より高いランクのユーザーを優遇することなど、効果的に活用することで、会員ランクの価値をさらに高めることができます。
【easyPointsブログ:会員ランク特典の価値を高める施策を紹介】
3. 会員ランクの移動分析
他にも各会員ランクのお客様がどのように移動したか、月毎の推移など、全体的な会員ランクの分析・管理も可能になります。
セグメント分析で見える「ポイント利用傾向」と顧客行動の把握方法
メタフィールドとセグメントを活用することで、easyPoints関連の情報を分析することが可能になりますが、Shopifyのフィルターなどと掛け合わせることでさらに詳細な分析を行うことができます。そして、分析したデータを元に売り上げに直結する施策を行うことが可能となります。
ポイント残高 x 購入頻度
ポイント保有数の情報に加え、購入頻度の情報を分析することで、購買行動とポイント残高の関連性を紐解くことができ、ポイントをすぐに利用するお客様と貯めるお客様などで傾向を確認することが可能です。
会員ランク x ご希望の購買ステータス
会員ランクと注文単価、購入頻度などを分析することで、会員ランクごとの購買行動分析が可能になります。会員ランクごとに把握することで、会員ランクごとの施策や特典などを思いつくきっかけにもなります。
分析の多様化
正しい分析を行うことでマーケティングの施策に繋げることもできます。セグメントやメタフィールドを通して獲得したデータを用いてストアの強み・弱点などを理解することができ、ポイント設計見直しのきっかけなどに繋がることもあります。
顧客データの分析を行っているストアはしていない企業に比べて顧客獲得が23倍、リピート率も6倍高いとされています。-McKinsey
まとめ:メタフィールド×easyPointsで顧客分析を強化し、売上につなげる
今日、多くのストアがデータ分析を軸に効果的な施策を実行し、成果を上げています。easyPointsの中でもポイント残高・有効期限・会員ランクといった顧客データを分析することで、競合他社との差を生むことができます。また、Shopifyのメタフィールドとセグメントを活用することで、顧客体験の向上やリピート購入の促進につながり、総合的な売上アップにも直結します。
メタフィールドやセグメントを利用する場合、まずは次の3ステップから始めてみてください。
- 顧客メタフィールドに「ポイント残高」「有効期限」「会員ランクuid」を定義する
- ポイント残高/有効期限/会員ランクごとのセグメントを作成する
- 各セグメントに合わせたメールやキャンペーンを1つでよいので実施し、結果を比較する
設定が少し難しく感じられるかもしれませんが、これらを整えることで他ストアとの差別化につながります。
メタフィールドやセグメントのセットアップでお困りの際は、ぜひeasyPointsサポートまでお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせはこちらから!


無料で始める
Install easyPoints
easyPointsをShopify app storeから今すぐインストール!
開発ストア専用のdevelopment planや無料〜の様々なプランをご用意しております。
新しい記事

[ロイヤリティ応用編]
Shopifyの顧客メタフィールド / セグメント機能と、easyPoints連携の活用方法
メタフィールドとセグメントを活用することで、顧客情報や商品情報の管理、分析が非常に便利になり、Shopify公式でも、メタフィールドは「顧客体験の最適化やコンバージョン率アップにつながる」と紹介されています。

月額無料でサブスク開始!
柔軟な料金体系が魅力の「GO SUB」とは?
GO SUBはGO RIDEが開発した、Shopify向けのサブスクリプション管理サービスです。最短5分の簡単設定でShopifyストアにサブスクリプション購入システムを導入可能であり、業界最安水準の手数料でその多彩な機能を利用可能です。

ストアの個性を伸ばすロイヤリティ戦略
[業種別に見る] ストアに特徴に合わせた最適なロイヤリティ構築例
商品の見せ方やキャンペーン、コンテンツを定期的に更新し、常に新鮮な体験を提供することで継続的な購入につながります。「また利用したい」と思わせるストア運営は長期的な売上拡大の最短ルートです。

パーソナライズされたメールは注文数を6倍に引き上げ、売上を最大40%増加することがあります。 -blinkcopy