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視認性 = 売上?

ロイヤリティのテーマ表示で意識すべきポイントとその効果

ポイントなどのロイヤリティはお客様にお得な特典を提供することで注文単価やリピート率の向上を促し、ストア側には売上アップ、お客様側にはよりお得でワクワクする購入体験の提供といったような、双方に大きなメリットをもたらす重要な施策です。
非常に強力なツールである反面、お客様にその存在が知られていない状態では全く効果が出ないことも多々あるほど、わかりやすい、使いやすい、覚えやすい、確認しやすい、といった利便性の高さが重要となります。
本記事ではそのようなお客様へのアプローチの中でも最もダイレクトな位置にある「オンラインストアへの表示」について注意すべきポイントや改善方法を解説します。

01

ポイントシステムにおける認知度の影響

02

ポイント表示で意識するべきポイント

03

easyPointsにおけるカスタマイズ

04

その他の工夫

ポイントシステムにおける認知度の影響

付与されるポイントのうち、実際に利用されるのはどの程度で、それによってどんな影響があるのでしょうか?

ポイントの利用率はどれくらい?

昨今ではどこでお買い物をしていてもよく耳にする「ポイント」というシステム。私たちは日々興味のあるなし、利用のあるなしを問わず、様々な場所で多くの種類のポイントを入手しています。
では実際にそのうちのどの程度が最終的に利用されているのでしょうか。

クレジットカードとマイレージサービスにおける利用状況を調査したケースでは、30%~50%もの人々がポイント失効を経験しており、金額では1389億円相当ものポイントが失効しているという試算も出ているほど、付与されているポイントの多くは、最終的に利用されずに失効を迎えています。

また、失効の理由の多くは単純に忘れていたり、そもそも気にしていなかったりといった、ストア側の努力で改善の余地があるものです。

参考: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000096687.html

機会損失の影響

もちろん失効 = 損失ということではないものの、ポイントの保有は多くのお客様にとって購入のモチベーションとなり、失効は結果的に購入機会の損失や、タッチポイントの減少に繋がります。付与したポイントの効果を最大化するために、利用率を上げることは非常に重要です。

利用率の高いストアを実現するには?

利用率を上げるための工夫には様々なものがありますが、多くのストアで重要視しており、取り組みやすいものとしてストア上での表示方法の改善がございます。

端的に言えば「わかりやすいストア」を実現する過程の一つであり、ポイント情報を適切な形で適切な位置に表示することで、利用率にも大きく影響していきます。

ポイント表示で意識するべきポイント

ストアで目立つように配慮する

まず第一にストアの中でポイントが埋もれずに目立つことが挙げられます。

ストアの要素が多ければ多いほど必要な情報を探すのに時間がかかり、意識するお客様も減っていってしまいます。

表示する内容自体を取捨選択し、最低限に抑えることに加え、ストアに馴染みつつも目立つ色で表示することで視認性とデザイン性の両方を実現でき、お客様目線でわかりやすいポイント表示へと仕上げることができます。

複数の箇所で表示する

オンラインストアでは様々なページを行き来することも珍しくありません。ポイントの表示箇所が一箇所しかない場合、早過ぎれば忘れられてしまう、遅過ぎればドロップアウトが増えるといったようなことも考えられ、定期的に必要な箇所でリマインドができる体制の構築が推奨されます。(例: ログイン時と購入確定前の2箇所でポイントをリマインド)

ただ、必要以上の表示はお買い物のテンポダウンなどにもつながりますので、適度なラインの見極めも重要となります。

分かりやすい動線

どこで、いつ、どのようにポイントを使うのかが明瞭であることも重要です。年齢層も様々なオンラインストアでは、誰でも簡単に使うことができることも非常に重要です。

ストアの特性に合わせる

ストアによってお客様の購入中の動線も異なる場合があり、そのストアの特性に合った形で表示をすることで効果をさらに高めることができます。

ログインしないゲスト顧客、かつ商品数が多いような場合ではカートでのリマインドを充実させるのが効果的ですが、ログインが必須、かつ単価が高いようなストアでは初めのログインの段階でなるべく多くのポイント情報を与え、「購入のプラン」への手助けとするのも良いかもしれません。

このように自分のストアの特性を分析し、それに合わせて適合させることも重要です。

easyPointsにおける表示カスタマイズ

ロイヤリティアプリ「easyPoints」ではコードベースで実装を行うカスタムセットアップを有料プランへ無料提供しております。コードベースの実装であるためにそのカスタマイズ性は非常に広く、これまで紹介してきた様々なポイントを網羅した設計を実現できます。

以降ではeasyPointsで実装可能なカスタマイズの例をいくつかご紹介いたします。

1. ブランドに応じたマイページのカスタマイズ

ストアの要素が多ければ多いほど必要な情報を探すのに時間がかかり、意識するお客様も減っていってしまいます。

表示する内容自体を取捨選択し、最低限に抑えることに加え、ストアに馴染みつつも目立つ色で表示することで視認性とデザイン性の両方を実現でき、お客様目線でわかりやすいポイント表示へと仕上げることができます。

2. 表示箇所の詳細設定

easyPointsのカスタムセットアップでは表示する箇所も自由自在にカスタマイズ可能です。

テーマにもよりますが、基本的にliquid* での編集が可能な箇所であれば全ての箇所にポイント関連情報を差し込むことができます。

商品価格の近く

個人情報の近く

カートの購入確定の近く

ヘッダーやフッターに

‍チェックアウトページで(Shopify PLUS限定)

など、様々な箇所に欲しい情報を差し込むことができ、ポイントのリマインドを適切に行うことができます。

*Shopifyで主に使用される独自プログラミング言語、新しいアカウントシステムの一部ページでは使用されていないケースもあります。

以下の記事にて、特殊なカスタマイズの例もご紹介しています。

> 対応可能な特殊カスタマイズの例

その他の工夫

その他にも様々な外部アプリやShopify機能で更なる工夫を行うことができます。

ポップアップ

ストア内の特定のアクション時や特定のページへのアクセス時に表示可能なポップアップ形式のウィンドウです。基本的には外部アプリを利用しても実装となりますが、安価なものも多数存在するため、比較的簡単に導入が可能です。

強制的に表示されるため、無視することができず、視認性は非常に高い特性を持ちますが、使いすぎてしまうと嫌厭されることもあり、ドロップアウトを増やさないためにも適度な利用が推奨されます。

ストア訪問時の初回登録特典のご紹介

商品ページアクセス時にセールのご案内

カートページでポイントのリマインド

など、様々な使用方法がございます。

バナー

ストアの上部に表示可能な動くバナーです。
テーマによってはブロックとして簡単に挿入可能な他、easyPointsでは独自のバナーもございます。

視認性はポップアップと比較して劣るものの、お買い物の邪魔をせずに自然な形での表示が可能であり、基本的に無料で導入ができる点が強みです。補足情報の記載や 、さりげないリマインドとしてご活用ください。

専用ページ

ストアによってはポイントシステムの説明のために専用のページを用意しているケースもございます。
ストアによってポイント機能の種類も異なりますが、会員ランクやキャンペーン、期間限定ポイントなど様々な機能を複合的に利用される場合、お客様目線では少々混乱するケースもございます。

そういった場合に、いつでも確認できる資料として専用ページがあることで快適なお買い物を実現できる場合があります。ページの種類は問わず、単純にコードベースで追加する方法や、ブログ機能を利用する方法など、様々な形で、基本的には無料で設定ができます。

まとめ

ポイントシステムにおいて認知度は大きな影響をもたらす
  • 実際には半数近くのポイントが利用されずに失効している
  • 機会損失を減らし、ポイントの利用率を向上させることで売上にも貢献できる
利用率を高く保つために視認性やわかりやすさを意識すべし
  • 目立つことと、見落としがないことを確認
  • ストアに合わせたデザインで実装
  • 簡単な動線づくりを心がける
easyPointsでは柔軟な表示のカスタマイズが可能
  • デザインや実装箇所は自由自在にカスタマイズ可能
その他の工夫
  • 様々な外部アプリやShopify機能で更なるサポートが可能

強力なツールであるポイントシステムの効果を最大化するためにテーマ上での工夫は非常に重要です。改善できるポイントも非常に多く、ストアによっても最善策は異なりますが、一つ一つクリアしていくことで最終的には快適で楽しい、また来たくなるようなオンラインストアを実現することができるでしょう。

カスタマイズでお悩みの際にはぜひお気軽にご相談ください。

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