
ストアに合わせて有効活用
Klaviyo vs StoreCRM:最適なマーケティングアプリの選び方
eコマースマーケティングの分野では正しいツール選びが戦略を左右します。マーケティングアプリにも様々な種類が存在し、より良いパフォーマンスを引き出すためにはストア特性を正しく理解し、適合するアプリを選択・運用することが求められます。
本記事ではShopify対応のマーケティングアプリである「Klaviyo」と「StoreCRM」の強みを比較し、ストア特性との相性や実現可能な内容の違いなどを解説します。
目次
Klaviyo vs StoreCRM:最適なマーケティングアプリの選び方
マーケティングアプリとは?
「マーケティング」について
一般的にマーケティングとは売り上げを向上させるための「セールス」とは少々異なり、「製品・サービスなどを通じて価値を創り、提供し、浸透させること」です。
出典:公益社団法人日本マーケティング協会「34年振りにマーケティングの定義を刷新」
オンラインストアに当てはめると、ストアでのセールや商品の発売、様々な特典やシステム、ポイントなどあらゆる情報をお客様に共有し、ストアの価値を高めることであり、KlaviyoやStoreCRM, CRM PLUS on LINEなどの「情報配信」を行うアプリが「マーケティングアプリ」に該当します。
なぜ重要なのか
上記を踏まえると、マーケティングアプリの運用がストアでのセールスや、easyPointsなどのロイヤリティの効果そのものに直結していることがわかります。売上の向上には必要不可欠の要素であり、ブランド力の強化と継続的な売上の確保につながります。
そのため、ストアにあったマーケティングアプリを選択することは非常に重要な要素であると言えます。
Klaviyoとは?
Klaviyoとはアメリカに拠点を置くメールを中心としたマーケティングアプリであり、16万を超えるユーザーから世界中で利用されています。2012年にShopifyアプリストア上でのアプリがリリースされ、Shopifyアカウントに紐づいた形でのメール配信やShopify内のアクションに応じた自動フローなど、様々な機能が利用できます。

Klaviyoでは連携によって自動化可能な範囲が非常に広く、様々な条件に基づくパーソナライズやフローの分岐を直感的に操作可能なUIで実現できます。例としてShopifyでの注文の作成や発送、キャンセル、カゴ落ち、特定の商品のカートへの追加やセグメントに加わった時など、非常に多彩なトリガーが存在します。
加えてアカウントのステータスに応じた様々な条件分けが可能であり、それによって高度で多彩な自動化とパーソナライズを実現しています。ただし開発元がアメリカの企業ということもあり、2025年2月現在では日本語には未対応のため、英語のUIへの慣れが必要になる場合がございます。
KlaviyoではKlaviyo内で登録されている送信可能なアカウント数(アクティブプロファイル数)と、送信可能な通知の上限によってプランが異なります。以下に例を記載しておりますが、詳しいプランの説明はこちらのリンクからご確認ください。
StoreCRMとは?

StoreCRMは株式会社グルーヴィーメディアによって開発された国産のCRMアプリであり、メールとLINEの両方を同じようにアプリ内で設定、運用できる貴重なマーケティング機能を備えたアプリです。

StoreCRMの大きな特徴としてはLINEとメール双方に対応している点がございます。
昨今では普及率の上昇に伴い、LINEを用いたマーケティングもオンラインストアにおける重要な戦略となっていますが、メールとLINEには異なる特徴やメリットがあり(参考: 「LINEとメール、どっちが効果的?」)、多くの場合双方を導入、運営する必要があります。Klaviyoと同様、直感的なUIで設定可能な自動フローから、メールとLINE双方での通知が可能であり、これ一つでマーケティングを完結させてしまう非常に便利なアプリです。また、日本語対応のUIやサポートなども国内のユーザー様には嬉しいポイントです。
StoreCRMでは配信可能なアカウント数によってプランが異なります。以下に例を記載しておりますが、詳しいプランの説明は
こちらのリンクからご確認ください。また、専任のスタッフが運営のサポートを行う「バーチャルマーケタープラン」も存在します。
機能比較とおすすめのストア
KlaviyoとStoreCRMはともにECに最適な各種ステップ配信や自動フローをサポートしており、実現可能な内容も非常に多彩です。
一方でLINEの対応有無や言語サポート、外部サービスとの連携形態などには違いが見られます。

機能や特徴の違い
代表的な共通機能
- セグメント配信
- 購入・発送通知
- 再入荷通知
- 在庫減少通知
- セール通知
- ウェルカムメール
- カゴ落ち配信
StoreCRMの特徴
- メールとLINE配信を1つのアプリで実現
- お誕生日管理やお気に入りボタンの設置などがアプリ内で完結
- 日本語対応のヘルプ・サポート
Klaviyoの特徴
- 多種多様な外部サービスとの連携
- SMSが利用可能
- 全世界の様々なユーザーたちによる事例や活用方法が存在
easyPoints連携で実現可能な内容の違い
ポイント獲得通知や有効期限の事前通知、会員ランクをベースとしたセグメント配信は双方のアプリともに実現可能です。
ただ、会員ランクの更新前のステータス配信やランク維持、ランクアップの奨励メールなどはKlaviyo限定機能となります。(2025年3月現在)
こんなストアにおすすめ
Klaviyoがおすすめのストア
- メールやSMSを中心に配信希望のストア
- easyPointsの会員ランクを重要視していて、事前通知やステージ配信などを状況に応じて柔軟に行いたいストア
- Shopify以外にも様々なストアやプラットフォーム、サービスのご利用があり、それらすべての情報をもとに多種多様な配信を実現したいストア
StoreCRMがおすすめのストア
- メールとLINEを一括で管理したいストア
- 日本語対応のアプリと安心のサポートをお求めのストア
- なるべく一つのアプリで様々な機能や情報の管理を行いたいストア
ストア特性と有効なマーケティング
マーケティングやCRMのアプリを選定する上で重要な要素には利用可能な通知手段、設定可能なフローの種類、設定の簡単さ、そして価格などが挙げられます。
例えばKlaviyoをメール通知に利用する場合にはLINE運用のために別途アプリが必要となり、運営費用や管理の負担が増加することが予想されますが、カスタマイズ性が不足していると求めているフローが自動化できなかったり、マーケティングの効果がしっかりと発揮されないこともあります。当然ストアの運営において金額も無視できない要素であり、決められた予算内でのプロジェクト進行も時には必要になります。
- マーケティングにかける予算
- 実現できるフローの内容
- 通知手段
- UIの設計
- サポートの内容や対応言語
などを参考に、最適なマーケティングアプリを選択いただくことで、コストを抑えながらもストアに大きなメリットを生み出すことができます。両アプリともに無料でテスト可能な環境がございますので、まずはインストールの上ご検証いただくことで良いアイデアが生まれるかもしれません。
まとめ
「製品・サービスなどを通じて価値を創り、提供し、浸透させること」と意味するマーケティングは、ストアの成長やeasyPointsの効果の最大化、その他様々な面でストアにとって重要な要素であり、適切なアプリを選択することが第一の条件です。easyPointsとの連携によって実現できる内容や、操作の簡単さ、費用などはアプリによって様々ですし、その他にも多くの違いがございます。条件をもとに最適なアプリを選択し、効率的に運用していきましょう。
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